全労金2018春季生活闘争の収束にあたって
~ 春季生活闘争を通じた「成果・組織強化」を、2018年度の事業と2019春季生活闘争に繋げよう! ~
全労金2018春季生活闘争は、金庫・事業体・関連会社(以下『金庫等』)との交渉の結果、全単組で、昨日までに交渉を終了し、終結しました。全組合員の総意で確立した要求の実現に向けて、厳しい交渉の中、組合員の想いを背景に奮闘された単組闘争委員会の皆さん、そして、闘争委員会を職場から支えた組合員の皆さんに、心から敬意を表します。
全労金2018春季生活闘争方針は、今後、急速的に進展する日本社会における環境変化(※人口減少・超少子高齢社会、ダブルケア問題、労働力不足等)に、連合方針にもある「包摂的な社会の構築(※多様な人財の活躍と互いを許容する社会)」をめざして、「底上げ・底支え」「公正処遇」を実現するための方針を掲げました。
単組では、全組合員による真摯な討議によって確立した方針に基づき、単組闘争委員会が中心となって、金庫等と交渉を進めるとともに、都府県単位組織・職場組織においても所属長に「要求書」「主旨説明」を提出する等、全労金組織全体で「統一闘争」を強化した取り組みを展開しました。
その結果、金融機関を取り巻く環境の厳しさから、「原資を伴う要求には応じられない」とする金庫等の頑なな姿勢はありましたが、多くの単組で、金庫等から「2017年度の職員の奮闘と2018年度への期待」「厳しい環境を労使一体となって乗り越えたい」との表明がされ、「雇用環境」「公正処遇」をはじめ、一定の前進を図ることができました。特に、早い段階から経営環境を詳細に労働組合と共有し、その中で精一杯の考えを示した金庫等は、本気で労使の一体感の必要性を求めている現れと認識しています。しかし、一部の金庫等では、経営環境の厳しさのみを前面に出し、「要求に応じない具体的な理由を示さない」「労使一体で取り組む姿勢を示さない」「厳しい環境を乗り越える具体策を示さない」等、不誠実な姿勢もみられました。全労金組織が取り組む春季生活闘争は、単に賃金・労働条件の向上(※経済闘争)のみを主張しているのではなく、交渉を通じて、“これまで経験したことのない厳しい環境を乗り越えるために、労使が共有認識に立ったうえで、事業運営を展開することが必要”との認識を共有し、新年度をスタートできる環境を整えることと考えています。そのような点で、一部金庫では、職員・組合員が将来に向かって、希望が持てる「明確なメッセージ」が発信されなかったことは残念でなりません。
私たち全労金組織14単組・ 9,000名の組合員一人ひとりが、春季生活闘争を通じて作り上げた「労働組合組織の一体感」を忘れず、2018年度の事業に活かすことで、将来への責任を果たすとともに、2019春季生活闘争に繋げましょう!
2018年3月29日
全労金中央闘争委員会
中央闘争委員長 末留 新吾
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3月6日(火)9時半より、第102回中央労使協議会を開催しました。労金協会からは、中江理事長・吉田副理事長・加藤専務・吉田常務・菅谷専任参事、労金連合会からは、丹治副理事長・鈴木専務、事務局として、望月人事部長・五十嵐副部長・筒井次長・伊吹専任役、全労金は四役6名が出席しました。議題は、①2018年度賃金交渉(末留委員長挨拶、中江理事長挨拶)、②全労金2018春季生活闘争方針、及び、要求、並びに、申し入れに関する主旨説明、③賃金等交渉全般についての所感、④その他。
①ⅰ末留中央執行委員長より、連合2018春季生活闘争方針に触れた後、全労金2018春季生活闘争方針について説明し、雇用に関する環境整備については、「労金業態における治療と職業生活の両立支援について、労金協会と全労金で協議を開始する申入書」を提出することを表明しました。その後、末留中央執行委員長より、労金協会中江理事長へ「申入書」を手渡しました。
②ⅱ労金協会の中江理事長からは、「申入書の内容については、しっかりと考えていきたい。全労金の組合員には日頃から、全国の職場において、労働者自主福祉運動に尽力いただいていることに心から感謝申し上げたい。また、先般、全労金の青年組織の方と懇談する場があったが、皆さん、使命感を持って取り組んでおられ、心強く思った。本日は各金庫に要求書が提出されていると思うが、協会、並びに、連合会、そして全国の金庫で、要求内容について真摯に検討していきたい。本日、全労金の基本的な考え方が示され、格差の是正や包摂的な社会の構築について説明があったが、労金業態としても、SDGsの中でも金融包摂の考え方が示されており、働く誰もが金融サービスにアクセスできる、利用できるということをめざしていきたい。金融包摂の考え方は、まさに労金理念や社会的役割に合致するものだと考えている。労金業態を取り巻く環境は厳しいが、であるからこそ、労金業態で働くすべての職員の、個々の力を結集した総合的な力が重要となる。職員一人ひとりが労金理念・社会的役割を意識し、働きがいを持てる職場を労使でつくっていきたい。」との発言がありました。
②深見書記長より、春季生活闘争方針の要求項目、並びに、申し入れに関する主旨説明を行いました。
③労金協会の加藤専務より、「年度末、事業目標の必達に向け、それぞれの職場で奮闘いただいている全国の組合員のみなさんに感謝する。末留委員長、深見書記長より、春闘方針について説明を受けたが、労働組合の立場でしっかりと分析されており、しっかりと議論されてきたと受け止めている。協会としても単金単組間で真摯な協議が行われ、回答期限日である3月27日には解決が図れるよう、金庫に対して指導していきたい。「申入書」については、キャリアを有する職員が病気等により離職することがないよう、職場環境の整備の必要性は理解している。それぞれの金庫の中で様々な休暇・休職制度があるが、まずは現状把握をしながら課題の検証を進めていきたい。定年制度の見直しについては、多様な人材活用に繋がる点はあると考えている。様々な影響を検証しながら、議論すべき課題だと認識している。春季生活闘争は、労使が年に一度、約1ヵ月、それぞれの立場で議論を深める大事な場であり、ベクトルをあわせて進める必要がある。労使が一体となって、事業と運動の発展に邁進できるようにしていきたい。」との所感が述べられました。