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全労金2017春季生活闘争の収束にあたって
全労金2017春季生活闘争は、金庫・事業体等との交渉の結果、全単組で回答期限日である3月28日までに実質的な交渉を終了し、本日終結しました。全労金中央闘争委員会として、全組合員の総意で確立した要求の実現に向けて、金庫・事業体等との厳しい交渉の中、組合員の声や想いを背景に奮闘された単組闘争委員会のみなさん、並びに、闘争委員会を支部・分会から力強く支え続けた組合員のみなさんに心から敬意を表します。
全労金2017春季生活闘争は、全単組・全組合員が同じ想いを持ち、「要求」または「協議」とあわせ、「仲間の支援」を全労金組織全体で取り組む「統一闘争」を堅持した上で、「経済の自律的成長」「社会の持続性」を実現するために、「『底上げ・底支え』『格差是正』でクラシノソコアゲを実現しよう!長時間労働撲滅でハッピーライフの実現を!」をスローガンに掲げた連合2017春季生活闘争方針に沿って、要求を組み立てました。 また、基本スタンスには、新たに「労働金庫事業の健全な発展と社会的役割の発揮に向け、労働組合のチェック機能を強化するとともに、労使共通の認識のもと、2017年度の事業がスタートできるように交渉・協議する」を掲げ、「現下の情勢や経営シミュレーション等も勘案し、労金業態で働くすべての労働者の雇用と生活を守るとともに、労働金庫事業を発展させる観点」を盛り込みました。単組では、2017春季生活闘争方針策定前から、「労使間で2016年度決算見込みや中期収益シミュレーション、次年度事業計画等に関して話し合うとともに、単組が考えている職場環境や組織風土等の経営課題を、金庫に理解させる」等の取り組みを展開しました。
今春季生活闘争における金庫・事業体の姿勢は、事前交渉等により職場環境や組織風土等の経営課題を共有できた金庫・事業体がある一方で、労働組合の課題認識に対する主張を正面から受け止めず、認識の共有が図れない金庫もありました。全体では、昨年と同様に、日本銀行の金融緩和策による超低金利環境の長期化、貸出金利回り低下や貸出金の伸び悩みによる預貸金利ざや縮小等、経営実態や今後の経営シミュレーションにおける収益の低下を背景とした経営環境の厳しさを主張し、一部では、人件費を含めたコスト削減を強調した金庫もありました。しかし、単組闘争委員会の粘り強い交渉と、組合員の切実な声を訴えた結果として、「最低賃金の引き上げ」等を勝ち取り、雇用に関する「ジョブリターン制度」「私傷病欠勤・休職制度」についても、制度導入に向けた前向きな継続協議を確認する等、「底上げ・底支え」「公正処遇」は着実に前進しました。
私たちは、労金業態で働くすべての労働者の生活改善を進めるだけでなく、労働者自主福祉運動の担い手として、労働金庫事業を発展させる役割があることを十分に認識しています。だからこそ、労働金庫のおかれた環境を正確に理解し、事業計画策定にあたっての意見反映を含め、役職員が一体となって事業推進等に取り組むことを金庫に求めています。 引き続き、全労金組織14単組・ 9,000名の組合員一人ひとりが、私たちの役割を認識した上で、職場実態を金庫・事業体に伝え、「誰もが健康で安心して働き続けることができる職場の構築」と「労働金庫事業の発展」に向けて、全労金組織全体の力を結集しよう! 中央闘争委員長 末留 新吾
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