第67回定期大会開催報告
2018年7月26~27日 第67回定期大会を開催!
2018年7月26~27日 第67回定期大会を開催!
2018年7月26日(木)午後1時30分から27日(金)午後3時30分まで、東京都内「連合会館」において、第67回定期大会を開催しました。
大会には、全14単組から代議員57名(男性38名・女性19名)、オブザーバー26名(男性22名・女性4名)、執行部も含めて全体で 102名(男性70名・女性33名)が参加しました。うち、3名の嘱託等組合員が代議員として出席しました。また、全単組から代議員の女性参画が実現し、参画比率は34.5%(昨年(33.3%)比1.2%増加)でした。
冒頭、末留中央執行委員長の挨拶では、①直近で発生した自然災害、災害からの復興・再生、②「全労金組織の検討」、③労働者自主福祉事業団体に組織する労働組合としての役割発揮、④政治情勢、の4つの観点について触れ、「2018年度は、『将来(未来)への責任』を果たすためには、『変化を恐れず』『行動し』『発信すること』が必要となる。自単組の歴史・経過にとらわれず、『変化』に向けて1歩踏み出す勇気と力強い意思を持ち、違いのある運動の「強化・統一・底上げ」に向けて、自らが、積極的な姿勢をもって『行動計画』の実現のために運動を進めよう」と述べたうえで、「SDGs(持続可能な開発目標)やPRI署名の取り組み等、国際社会の持続可能性」「『高度プロフェッショナル制度』も『憲法改正』も、私たちの命に繋がる問題であること」「『参院議員定数を6増とする公職選挙法改正』や『カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法』について、国会運営(強行採決等)に対する課題認識」等について挨拶しました。
【大会1日目(7月26日)】
議長団には、奥井代議員(北海道労組)・南部代議員(九州労組)を選出し、議事を進めました。なお、南部代議員は、全労金大会で初となる嘱託等組合員による議長就任でした。
末留中央執行委員長挨拶の後、来賓として出席いただいた逢見会長代行(連合本部)、松浦議長(UNI日本加盟協議会/UAゼンセン会長)、花井事務局長(中央労福協)、田尾中央執行委員長(労済労連)の4名より激励と連帯の挨拶を受けました。また、多くの祝電・メッセージを代表して、「全日本建設運輸連帯労働組合」「全国過労死を考える家族の会」からのメッセージを紹介しました。
議事は、4月に開催した第63回中央委員会以降の諸活動報告(全国代表者会議、書記長会議、等の組織内活動の他、中央労使による協議会・委員会・部会、健康管理事業推進委員会での協議経過、連合・中央労福協・UNI等の上部共闘活動、協同組合運動として労済労連及び協同組織産別・単組との定期協議、健保組合・年金基金の諸会議等)の概要を報告しました。
また、自然災害に関わる取り組みとして「単組ボランティアサポート」「連帯カンパ」「福島応援セット」「災害からの復興・再生集会」等を中心に、1年間の活動を報告しました。加えて、「全労金2018春季生活闘争のまとめ」等を報告し、全体で確認しました。諸活動報告では、「自然災害に関わる取り組み」で2件の発言がありました。
その後、第1号議案「2017年度決算報告、並びに、会計監査報告」、第2号議案「2018年度運動方針(案)」、第3号議案「2018年度予算(案)」を提案し、連合本部で奮闘されている石田特別中央執行委員より、活動報告を受けました。
また、1日目の議事の終了後、子どもの貧困の解消と児童労働の撲滅をめざして「レッドカードアクション」を参加者全体で取り組みました。
【大会2日目(7月27日)】
議事再開前段には、来賓として中江理事長(労金協会)、望月人事部長(労金協会)においでいただき、中江理事長より挨拶を受けました。
議案審議では、40件の活発な発言がありました。項目については、「災害からの復興再生」「自然災害に関わる取り組み」「労働組合の行動計画」「男女平等参画」「仲間をひろげる取り組み」「平和運動」「政治活動」「社会貢献活動」「障がい者雇用」「登用制度」「健康管理」「ハラスメント」「同一労働同一賃金」「統一退職金制度」「経営政策活動の強化」「アール・ワンシステム」「労働者自主福祉運動の発展」「組織風土改革」等の多岐に亘り、2018年度の運動の中で、全労金組織全体で取り組むことを確認しました。
活発な議案審議を踏まえ、採決では、全議案が満場一致で承認されました。加えて、第196回通常国会で働き方改革関連法案が成立したことを踏まえ、「『高度プロフェッショナル制度』の廃止を求める特別決議」を提起し、大会参加者の拍手で採択しました。
また、第4号議案:2018年度役員改選では、立候補者全員が満票で信任され、新執行部を確立しました。新旧役員の挨拶の後には、参加者全体で「全労金の歌」を合唱し、最後に、末留中央執行委員長による力強い「団結ガンバロー」を実施し、第67回定期大会を終了しました。
【自然災害・社会貢献に関する取り組み】
本定期大会では、「自然災害に関する取り組み」「児童労働撲滅・子どもの虐待防止に向けた取り組み」を行いました。
<自然災害に関する取り組み>
◎ ①南相馬ファクトリー(福島県南相馬市)に結集する「自立研修所・えんどう豆」で作成されている「さをり織り平ポーチ」と、売り上げの一部を地元陸前高田市に寄付しているヤマニ醤油の「しょうゆ天使3本」のセットを150セット、②売上代金の10%が被災地の支援に使われる「100%熊本百貨店」を通じて購入した「黒糖ドーナツ棒」「鰹ふりかけ」「レモングラス茶」を150セット、の斡旋・販売に取り組み、完売しました。
◎ また、初日の交流会では、福島県・熊本県産の野菜を使用した料理と、福島県産の日本酒・熊本県産の焼酎を提供しました。
◎ 加えて、熊本地震ボランティア、福島応援セット梱包作業(2018年2月)、第2回災害からの復興・再生集会(2018年3月)の写真を展示しました。
これらの取り組みを通じて、被災地の現状やこの間の取り組みを改めて認識・共有することとあわせて、震災を風化させることなく、継続した取り組みを展開することを確認しました。
<児童労働撲滅・子どもの虐待防止に向けた取り組み>
◎「ストップ!児童労働クリアファイル」と、子ども虐待防止「オレンジリボン運動」のサポートグッズである「今治ハンカチタオル」200セットの斡旋・販売に取り組み、完売しました。「オレンジリボン運動」とは、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子どもの虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。
◎児童労働撲滅に向けて、「児童労働NO!レッドカードアクション」を参加者全体で取り組みました。
大会の様子
大会の様子
レッドカードアクションの取り組み
幸田中央執行委員