第66回定期大会開催報告
2017年7月27~28日 第66回定期大会を開催!
2017年7月27~28日 第66回定期大会を開催!
2017年7月27日(木)午後1時から28日(金)午後3時30分まで、東京都内「全電通労働会館」において、第66回定期大会を開催しました。大会には、代議員57名、オブザーバー29名、役員等20名の計106名が出席し、うち、4名の嘱託等組合員が代議員として出席しました。また、全単組より女性代議員が選出され、女性代議員は19名となり比率では約34%、女性参加者全体では30名となり比率では約29%でした。以下、大会の概要を報告します。
冒頭、末留中央執行委員長の挨拶では、①「全労金組織の検討」、②政治・社会情勢、③労働者自主福祉事業団体に組織する労働組合としての役割発揮、の3つの観点について触れ、「2017年度は、全労金組織全体の責任において全単組が到達する行動計画(仮称)を策定し、最重要課題の解決を図り、全労金組織が次のステージに移行するための具体的な行動を展開する重要な1年となる」と述べたうえで、「『全労金組織の強化・統一・底上げ』に向けて今まで以上に具体的な行動を展開し、『将来(未来)への責任』を果たしていくこと」「組織犯罪処罰法改正(共謀罪)や憲法改正、高度プロフェッショナル制度や裁量労働制の拡大に対する課題認識」「PRI署名やESG投資等、労金業態としての役割発揮」「労済労連との連携強化」等について挨拶しました。
■大会1日目(7月27日)
大会は、議長団に小野代議員(新潟労組)、宇都宮代議員(長野労組)を選出し、進めました。
末留中央執行委員長挨拶の後、来賓として出席頂いた花井事務局長(中央労福協)、小川事務局長(UNI日本加盟協議会)、古川中央執行委員長(労済労連)、中江理事長(労金協会)の4名より激励と連帯のご挨拶を受けました。また、多くの祝電・メッセージを代表して、日本教職員組合からのメッセージを紹介しました。
議事は、1月に開催した第60回中央委員会以降の諸活動報告(全労金結成60周年の取り組み、健康保険組合、企業年金基金含む)を提案し、全体の拍手で確認しました。
その後、第1号議案:2016年度決算報告・会計監査報告、第2号議案:2017年度運動方針(案)、第3号議案:改定・統一退職金制度/基本設計(案)、第4号議案:2017年度予算(案)を提案・報告し、連合・非正規労働センター局長として奮闘されている石田特別中央執行委員より、活動報告を受けました。また、1日目の議事の終了後、参加者全体で、世界の子供たちの明るい、夢のある未来の実現ために、児童労働の撲滅に向けて「児童労働にNo!レットカードアクション」を実施し、加えて、NPO法人・キッズドアに対する支援カンパを行いました。
■大会2日目(7月28日)
議事再開前段には、全労金結成60周年の取り組みとして全労金組織全体で行った「ありがと本」の支援先である、NPO法人キッズドアの渡辺理事長と田口部長にご来賓としておいでいただきました。冒頭、大会参加者から結集いただいた支援カンパの目録を贈呈し、渡辺理事長より、「子どもの貧困の現状と課題」等についてご挨拶を受けるとともに、全労金と14単組に対して「感謝状」をいただきました。
また、午後からは、来賓として神津会長(連合本部)においでいただき、激励と連帯のご挨拶を受けました。
議案審議では、第2号議案に対して37件、第3号議案に対して5件、第4号議案に対して2件の発言があり、計46件の活発な発言がありました。
項目については、「自然災害に関わる取り組み」「全労金組織の統合」「労済労連との連携強化」「男女平等参画」「会議・集会」「仲間をひろげる取り組み」「組織風土改革」「労済労連との連携」「労働法制改悪」「平和運動」「政治活動」「安定雇用」「労働対策」「組織風土」「働き方」「標準事務量」「運動の保障と会費のあり方」等、多岐に亘り、2017年度の運動の中で、全労金組織全体で取り組むことを確認しました。
活発な議案審議を踏まえ、採決では、全議案が満場一致で可決・承認されました。
また、第5号議案:2017年度役員改選では、立候補者全員が満票で信任され、新執行部を確立しました。
新旧役員の挨拶の後には、参加者全体で「全労金の歌」を合唱し、最後に、末留委員長による「団結がんばろう」を行い、第66回定期大会を終了しました。
【社会貢献活動の取り組み】
本定期大会では、自然災害に関する取り組み、子どもの貧困解消に向けた取り組みを行いました。
<自然災害に関する取り組み>
◎ ①南相馬ファクトリー(福島県南相馬市)の福祉作業所である「えんどう豆」で作られた「さき織り付きバッグと一筆箋」150セット、②熊本県の百貨店「鶴屋」のオンラインストア「100%熊本百貨店(売上代金の10%が被災地支援になる)」を通じて購入した「黒糖ドーナッツ棒と復興支援ラーメン」100セット、③熊本城の復興支援として、富山県「さくらパックス(株)/労組が北陸労金会員」が取り組んでいる「熊本城組み立て募金(段ボール熊本城購入資金全額が熊本城復旧に寄付)」100セット、の斡旋に取り組み、完売することができました。
◎ また、初日の懇親会では、福島県産のキュウリと熊本県産のナスを使用した料理と、福島県産の日本酒・熊本県産の焼酎を提供しました。
◎ 加えて、南相馬ボランティア(2016年9~11月)、福島応援セット梱包作業(2017年2月)、第1回災害からの復興・再生集会(2017年3月)の写真を展示しました。
これらの取り組みを通じて、被災地の現状やこの間の取り組みを改めて認識・共有することとあわせて、震災を風化させることなく、継続した取り組みを展開することを確認しました。
<子どもの貧困解消に向けた取り組み>
◎ 全労金結成60周年記念事業として、「子どもの貧困」解消に向けて取り組んだ「ありがと本」の単組・職場組織の取り組み写真を定期大会議案書表紙としました。また、「ありがと本」の支援先であるNPO法人・キッズドアに対して、定期大会参加者一同でカンパを取り組みました。結集された125千円は、2日目開会前に渡辺理事長へ目録として贈呈しました。
◎児童労働撲滅に向けて、「児童労働NO!レッドカードアクション」を取り組みました。