集会のプログラムは、①主催者挨拶、②来賓紹介、③特別提起、④基調提起、⑤男女平等課題の取り組みに向けた好事例発表、⑥集会アピール(案)、⑦閉会挨拶。
①連合 神津里季生会長より、「世界各国のみならずこの日本においても、様々なハラスメント被害は増え続けている。連合に寄せられる労働相談でも、ハラスメントの課題がより多くなっているが、未だ法律では禁止されていない。この6月のILO総会で、各国の法整備を進めるための条約制定の議論が始まるが、条約制定に向けて、職場に隠れたさまざまなハラスメントを見抜き、解消する取り組みを広げていく必要がある。また、女性活躍に目を向ければ、2018春季生活闘争で連合が取り組む「男女間賃金格差の是正」「男女平等の推進」などが、ますます重要となっている。本集会に結集した一人ひとりが国際女性デーの意義を噛みしめ、『ハラスメントと暴力』根絶を誓い合い、男女平等社会実現の原動力となっていただきたい」と呼びかけました。
②連合組織内議員の相原久美子参議院議員、神本美恵子参議院議員、辻本清美衆議院議員、矢田わか子参議院議員、吉川さおり参議院議員、岡本章子衆議院議員(五十音・到着順)、それぞれより、挨拶を受けました。
③ILO郷野晶子理事より特別提起「国際社会における男女平等課題 ~暴力とハラスメント~」と題して、講演がありました。国際労働機関のILOが今年6月の総会から、「仕事の世界における男女に対する暴力とハラスメント」に関する勧告・条約制定について討議を開始することを受けて、アジアや発展途上国の被服工場などでの職場におけるセクハラや嫌がらせの実態が報告されました。政府や経営者が「勧告」を支持する中、発展途上国にとっては「条約化」されることが有益であることなどが説明されました。
④井上久美枝総合男女・雇用平等局長より、2018春季生活闘争における男女平等課題や女性の政治参画について基調提起がありました。特に、2018春季生活闘争方針で掲げた男女間賃金格差の是正に関しては、昨年を大きく上回る500以上の単組で取り組みがなされていることが報告されました。
⑤男女平等課題の取り組みに向けた好事例発表として、UAゼンセンから「悪質クレーム(迷惑行為)対策の取り組み」、日教組から「学校にかかわるハラスメント・暴力と日教組の取り組み」について紹介されました。全労金白石書記次長からは「全労金 春季生活闘争における取り組み」について紹介しました。
⑥連合東京女性委員から集会アピールが提案され、全体で確認しました。
⑦ 最後に、集会参加者全員で、ITUC(国際労働組合総連合)が行っている「ジェンダーに基づく暴力を根絶するための労働組合活動を強化するキャンペーン」のロゴを掲げて、写真撮影を行い、Solidarity Foreverを合唱して閉会しました。