10月2~3日にかけて、東京・全電通労働会館ホールにおいて、日本・韓国・台湾・香港より 総勢148人(※女性49人/女性参加率33%)、内、日本からは14組織とUNI-LCJ事務局より99人(※女性33人/女性参加率33%)が参加し、「実現しよう!東アジアにおけるパートナーシップ労使関係の普及を目指して」をメインテーマとして、第7回UNI-Apro東アジア労組フォーラムが開催されました。
議題は①開会、②基調講演、③「企業の社会的責任(CSR)推進における労使パートナーシップ」、④「職場におけるハラスメントと解決に向けた労使パートナーシップ」、⑤「新しい多様な働き方に向けた労使パートナーシップ」、⑥閉会。
②では、クリストファー・ウンUNI-Apro地域書記長より、「アジア太平洋地域における労使パートナーシップの促進」と題して講演を受けました。「UNI-Aproは日本に倣って、建設的な労使関係の構築に取組んできた。とりわけASEANにおいて、労働者や労働組合に、権利を主張するだけでなく労働組合としての責任を果たすよう強く訴え、使用者及び政府にはASETUC(ASEANサービス労組協議会)が信頼できるパートナーであることを具体的な成果をもって示し、毎年ASEAN各国の労働大臣が主催する三者構成対話会議に労働側代表として参加してきた。第4次産業革命で労働市場に劇的な変化が起こりつつある中、政労使の建設的な対話を通じてのみ、労働者や弱者が取り残されない、包摂的な社会をつくることができる」と訴えられました。
③では、クリスティ・ホフマンUNI書記長より、グローバル枠組み協定(GFA)の概要について報告を受けました。また、髙島屋労働組合の橋本国際局長から、「組合の社会的責任を果たす活動の1つとして、日本初のグローバル協定を締結した。締結が目的ではなく、スリーピング協定にしてはならないとの決意で、労使それぞれの立場から内外に向けて理解浸透を図る活動を継続している」と述べられました。イオングループ労連の村上国際局長からは、海外拠点における現地労働者への連帯支援の取組みを通じて、各国労働者の条件改善と企業の発展に寄与している事例の報告を受けました。凸版印刷株式会社・人事労政本部の吉田労政部長から、労使が協力して推進している「働きがい」を高める取組みについて報告があり、これを受け、凸版印刷労組の佐藤委員長は、「労使が対立していた過去の経験を教訓にして、現在の良好な労使関係がある。労使が目指す方向は同じであり、互いの立場を尊重し、コミュニケーションをとりながら進めていくことが何より重要だ」とされました。