⑤では、和光大学教授・ジャーナリストの竹信三恵子氏より、「同一労働同一賃金の実現に向けて」をテーマに講演を受
けました。竹信氏からは、ⅰ日本の賃金差別禁止法について、ⅱ同一(価値)労働同一賃金と格差是正、ⅲ安倍政権の同一
労働同一賃金、ⅳ「働き方改革」と同一労働同一賃金ガイドライン案(2016年12月)、ⅴ指針の主な内容、ⅵ貧困対策と
しての最低賃金、ⅶ賃金格差改善のために、等について過去の歴史経過、判例の紹介や、社会情勢を踏まえた「同一労働同
一賃金」について講演を受けました。参加者からは、「『同一価値労働』という考え方を知ることができ、よかった」「学
習・知ること・おかしいと疑問をもつことが大切であり、権利を勝ち取ることが、今後の働き方に繋がっていくことになる
と大きな希望を感じた」等の感想がありました。
⑥では、全労金が、2004春季生活闘争において、初めて「公正な処遇の実現」を掲げ、取り組みを開始して以降、嘱託等労働者の「安定雇用」「公正処遇」の取り組みを進めてきた経過等について報告し、共有しました。
⑦「嘱託等役員を選出する」をテーマに、KJ法を用いて、グループごとに課題を絞りこみ、課題解決策(自身の取り組み、単組の取り組み、金庫・社会的な取り組み)について意見交換しました。課題としては、「労働組合活動と業務の両立」「労働組合がどのような活動をしているかわからず不安」「会議の開催日程」「労働組合活動の職場への理解」「役員になることの不満・不安」等が出されました。また、課題解決策として、「職場での環境づくり」「職場からの声掛け」「労働組合活動が大変だというイメージを払拭するために、経験者からまわりに伝えていく」「労働組合活動がいいものだと周知する」「執行部に対する学習会の実施」「次世代のための活動記録」「嘱託等役員の複数選出」「執行委員会での話しやすい雰囲気づくり」「過度な期待をしない」等が挙げられました。
⑧では、ⅰ2日間を通じての感想、ⅱ単組(中間組織・職場組織)の課題、ⅲ今後、単組(中間組織・職場組織)の中でどのような取り組み(行動)を展開するのかについて、参加者全員が決意表明しました。
⑨では、櫻井副委員長より、「仲間をひろげる取り組み」の目的を再確認したうえで、中国の作家・魯迅の「故郷」の中の「思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」との言葉を紹介、「みなさんには、道をつくっていただきたい」とし、終了した。