メーデーのプログラムは、①開会宣言、②大会実行委員長あいさつ、③来賓あいさつ、④来賓紹介(福祉事業団体)、⑤私の訴え(外国人労働者)、⑥被災地からのアピール、⑦メーデー宣言(案)提案・採択、⑧閉会あいさつ、⑨がんばろう三唱。
②神津実行委員長(連合会長)は、「日本のメーデーは、弾圧により開催できなかった時を経て、90回の節目を迎えた。今、私たちは様々な難題を抱えているが、積み上げてきた団結力により、どのような状況も乗り越えられる」と呼びかけ、SDGsについて、「国境を超えた力合わせにより、良い世の中にしていこうという取り組みである。ディーセント・ワークの実現には労使関係・労働組合が必要であり、ジェンダー平等も世界の均衡ある発展に不可欠な課題であることから、連合がリードして取り組んでいく」と訴えました。最後には、7月の参議院選挙に触れ、「私たちの仲間が勇気を振り絞って手を挙げている。何としても国会に送り出そう」と述べました。
③根本匠厚生労働大臣は、「『36(サブロク)の日』を設定し、36協定をPRいただいていることに感謝し、被災地支援の取り組みに敬意を表する。厚生労働行政は課題が山積しているが、働くみなさんと議論を重ね、解決に取り組んでいく」と述べました。また、小池百合子東京都知事は「東京2020大会に向け、都市ボランティアへの登録や『みんなのメダルプロジェクト』へのご協力に感謝する。東京都は女性の活躍を応援し、男女関わらず育児や介護と仕事が両立できる東京をめざす。みなさんと連携して都の政策を前へ進めたい」と述べました。
⑤在日ビルマ市民労働組合・ミンスイ会長より、「今日は岐阜から技能実習生として働く仲間も参加している。彼女たちは実習先で人権侵害を受けていたが、連合とJAMに相談し、今では安全な実習先にいる。外国人労働者が増えることは、日本経済の貢献にもつながる。私たちの問題に、みなさんの力を貸してください」と呼びかけました。
⑥昨年の豪雨で被災された岡山県の守屋美雪氏より、「高齢者が多い地域で、片づけもままならず途方に暮れていた。そこに連合ボランティアが来て、みなさんの体力・知力・技術力に助けられた。私の住む真備町は被災した辛さよりも、みなさんとの出会いが活力になっている。これからも見守ってほしい」と述べました。