主催者を代表して、小森陽一さんからは、「かつてない緊迫した中、74回目の憲法施行日を迎えた。安倍首相の改憲政治を受け継いだ菅政権は連休明けの国会で、国民投票法改正案(改憲手続き法)の採決を狙っている。多くの方が働く場所を失い貧困に追いやられている。とりわけ、多くの女性たちにしわ寄せがいっている。国は社会福祉等、公衆衛生の増進に努めなければならない。そのように規定した憲法25条に菅政権の政治はまったく違反をしている。だからこそ憲法25条、男女平等を規定した24条をちゃんと政治の場で実現しろと主張していかなければならない。生命、自由、幸福追及に対する権利が私たち一人ひとりにあるんだと言うことを明確にしたい。皆さんと力を合わせて憲法を守りましょう」と訴えました。
次に雨宮処凛さん(作家・活動家)より、「今日もこの後、15時から大人食堂に行くため、最初に話すことになった。この1年間の困窮者支援は野戦病院のようで、昨年4月に反貧困緊急アクションSOSを立ち上げた。1年1ヵ月で700件以上のSOSが来た。家賃が払えない、アパート追い出された、5日間何も食べていない、路上生活がきつくなんとかしてほしい、自殺するつもりで荷物を捨てた等々、深刻になっている。国が困窮者を救済する手立てがまったくないのがこの国だ。生活保護が増えない。増えるのは女性の自殺だ。私は、憲法25条を便利グッズのように使い救済運動を続けている」と述べました。
次に、政党連帯挨拶として、福島瑞穂党首(社民党)、枝野幸男代表(立憲民主党)※リモート参加、志位和夫委員長(日本共産党)※リモート参加、伊波洋一議員(沖縄の風)、山本太郎代表(れいわ新選組)※メッセージ、が激励と連帯の挨拶や、改憲阻止に向けた決意を述べました。
その後、羽場久美子さん(神奈川大学教授、日本学術会議元会員)、清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法学)、田中優子さん(江戸文化研究者)から連帯の挨拶を受けました。また、市民連合からの訴えとして、山口二郎さん(法政大学教授)からの発言がありました。
最後に、菱山南帆子さんからの行動提起を受け、終了しました。