2024年4月11~12日にかけて、連合会館にて14単組の女性役員26名と全労金四役8名により開催しました。なお、参加者のうち3名が子ども4名を同伴しましいた。子ども3名は別室に設置した託児所を利用し、1名は女性役員と一緒に会議に参加しました。
議題は、①開会挨拶、②連合芳野会長より激励のご挨拶、③基調提起・進め方、④自己紹介、⑤全労金の男女平等・ジェンダー平等推進に関する取り組み、⑥日本社会におけるジェンダー格差解消に向けた取り組み、⑦講演ⅰ「組合役員はつながろう」・トークセッション、⑧講演ⅱ「職場と労働組合におけるジェンダー平等」、⑨分散会、⑩グループワーク・発表、⑪まとめ。
①では、全労金の深見委員長より、女性役員会議を当面の間継続的に開催することになった理由(ⅰ男女平等参画は全労金の積年かつ喫緊の最重要課題であること、ⅱ女性役員の経験と交流の機会を作ることでその育成が期待されること、ⅲ全労金ジェンダー平等推進計画で設定している目標に到達していないこと、ⅳ中央執行委員体制の女性参画比率が低下していること、ⅴ女性役員育成に向け様々な具体的行動の実践が必要であること)に触れたうえで、「労働組合がジェンダー平等を推進するためには、女性の力が必要であり、議論の場に女性がいること、さらには発言をすることが重要である」「辛いこともたくさんあり、プライベートや業務との板挟みになることもあると思うが、その時に支えになるのは仲間である。本日集まった仲間と太い絆を作り、今後の活動と生活に生かしていただくことをお願いする」、等と挨拶しました。
②では、連合の芳野会長より、「連合の中央執行委員会体制は女性が4割になった。労働組合活動をひろげるためには多様な視点が必要である。新しい発想や変化をするためにも女性の力は重要であり、ジェンダーの視点の必要性を伝え続けたい。男性が多い労働組合活動の中で女性は孤独になりがちだが、支えてくれるのは女性だと思っている。支え合うのが労働組合の原点であり、人と人が関わることが自身の成長にも繋がるので、今日のチャンスを職場や職業人生に生かし活躍してほしい」、等と挨拶がありました。
③では、全労金の幸田副委員長より、会議の目的を共有したうえで、会議の進め方の説明がありました。
④では、参加者全員が自己紹介をした後に、メンチメーターを活用し、事前に参加者から募った質問を投影し、回答内容をリアルタイムで共有しながら交流を図りました。
⑤では、全労金幸田副委員長より、全労金組織の1991年からの男女平等参画運動の取り組みの歴史と役員体制について説明があり、今後の課題提起がされました。また、全労金「ジェンダー平等推進方針」、全労金「第1次ジェンダー平等推進計画」、直近で実施をした「労働組合活動への男女平等参画に関する調査」の集約結果を共有のうえ、各グループで意見交換をしました。
⑥では、全労金桐田書記次長より、2024年4月に施行された「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」、および、「内閣府『女性版骨太の方針2023』」について説明がありました。また、全労金が参画している「女性による女性のための相談会」のこれまでの活動の共有、および、2022年度より取り組みを展開している「日本社会におけるジェンダー格差解消に向けたDV被害の課題解消と支援の取り組み」についての議論経過と背景・目的を説明し、各単組の取り組み状況を共有しました。加えて、「労金業態におけるあらゆるハラスメント禁止ガイドライン」を共有しました。